第一話
ブラジャーを外すと、はずむようにたわわな胸がこぼれ出た。
腕も体の線も細いのに、乳房だけが豊かに実っている。
暗がりから声がした。
「さ、こっちにおいで。」
ミサトは、顔を火照らせて、鏡に映った、挑発的な自分の姿を見た。
「まって・・・」
小さな声で言うとミサトはショーツを下げていった。
締まった足首から抜き捨てると、声の方へ向き直った。
部屋の奥の暗がりから再び自分を呼ぶ声が聞こえた。
ミサトはそちらへ歩み寄っていった。
加持は、ミサトを抱き寄せると何も言わず、やや強引に長いくちづけを交わした。
「いい顔だよ。」
睫毛を伏せて、可憐な唇を開いてあえぐミサトを加持は可愛いと思った。
形のいいふくらみにくちづけをし、先端を口に含む。
「あ。」
ミサトは思わず声を漏らした。
胸元から切ない刺激がさざなみのように広がって行く。
「加持君・・・。」
ミサトは、火のような喘ぎを吐いた。
足元がふらつく。
「加持・・・待って。まだだめ。まだ・・。」
「何が、だめなんだい。」
余裕を持った、加持の声が耳元で聞こえたのと同時にミサトの身体が震えた。
「指が・・・加持の指が。」
加持の指。長くて、太くて、ふしのある、大きな手の指。
それでいてやさしい、暖かい、感触の指が。
あの指が、
わたしの中に・・・
触れている・・・。
わたしの髪をなでる指。
頬に触れる指。
手を包む指。
唇に触れた指。
胸にふれた指。
そして・・・。
その指は、身体の起伏をゆっくりとなぞっていった。
壊れ物を扱うかのように優しく、ゆっくりとなぞっていく。
暖かい指と手のひらの感触。
胸から、腋、腰から大腿部。
そしてミサトの一番柔らかな部分へ。
どのくらいの時間そうして、立ったまま愛撫されていただろう。
指先が胸の下の傷口で止まった。 胸の下を斜めに走る傷。
ここから、ミサトの全ての物語が始まったのだ。
「痛いかい?」
「ううん、古い傷だもの。」
加持は、膝を突くと傷に舌を押しあて、舐めとろうとでもするように愛撫し始めた。
「あ・・・・・。」
ミサトは熱い感情がこころの中から吹き出してくるのをはっきりと感じた。
なぜか、よく憶えていない父の顔が浮かんだ。
(お父さん。)
加持は傷に唇をつけたまま、力の抜けたミサトを抱き上げた。
ミサトは少し焦った。
内腿にあたたかいものがさっきから流れ出しているのを知っていたから。
加持に知られてしまう!
そう思うと自分の顔が、急にカッと熱くなるのが分かった。
「加持、くん。待って。」
かまわず加持は恋人の体をベッドに横置きにして下腹部に舌と指を這わせていった。
ミサトは、必死で膝を閉じようとしたが、ガクガクと震えて力がまったく入らない。
「大丈夫だよ。葛城。」
遠くのほうで加持の声が聞こえたような気がした。
ベッドにどのように横たえられているのかも、もうわからなかった。
青みがかかったように白いミサトの腹部から腰、鼠茎部にまで加持はゆっくりと
唇と視線を進めていった。
(いつもの葛城とはぜんぜんちがうな。)
ミサトの身体の細かい震えを感じて、加持は満足していた。
(意外と可愛いらしい所があるじゃないか。)
何回か冗談交じりに誘っては、その度、するりと逃げられた事を思い出した。
加持は身体を起こすとミサトの間に身体をすすめた。
目線の下に、髪をひろげ、喘ぎながら、
すっかり自分のものになっている、無抵抗なミサトがいた。
ミサトは、いつのまにか自分がすっぽりと加持の腕の中にはまり込んでいる事に気付いた。
そして、自分の身体がどんな状態にあるかもあるかも知らざるを得なかった。
「加持・…、お願い。」
黒目がちの瞳が、加持をじっと見詰めていた。
火のような瞳だ…と、加持は思った。
「うん?」
「 約束して。……わたしを。」
ミサトの喘ぎは、甘い香りとなって加持の嗅覚を刺激した。
加持はふと、このくるくる動く大きな瞳をした娘が何を望むのか聞いてみようと思った。
その瞳の力が急に弱くなって
「わたしを置いて、いってしまわないって…。」
「置いていかないで……。」
そう、濡れた目でつぶやくように繰り返すと、ミサトは睫毛を閉じた。
涙がにじんで、落ちた。
加持は自分が、この娘の事を何も知らないでいる事に突然、気付いた。
「わかった。」
言葉を継いだ。
「約束するよ、葛城。」
そして、自分が、他ならぬこの自分が、この娘を、ひどくいとおしく思っている事に
いまさらの様に、気付いたのだった。
「決して、きみを置いていったりはしないさ。」
もう一度、ゆっくりと加持は繰り返した。
「置いていったりは、しないさ。」
そして、ゆっくりと体を沈めていった。
柄にもなく、緊張していた。
ミサトの身体が、二、三度、ほんのすこし跳ねた。
喘ぎとため息。荒い息づかいが何回か聞こえ、
そして再び静かになった。
部屋の外は月の無い夜であった。
LASに対抗してミサティスト同盟としては、やはりLove Misato&Kajiを
やらねばなるまいと言う事になり、恥も外聞もかなぐり捨てて書きます。
もはや私は、本日ただいまより、社会的地位も、家庭の安逸も、クレジットカードも捨てた、ただの変態SS
書きである。
嗚呼!誰か知る百尺下の水の心!! …それほどの事かよって (^^;
しかし、世のミサトFanは、加持が嫌いな人が多いんだよね。
誰にも見てもらえなかったら、それはそれで淋しいなあ。
ブーイングの嵐という事態も考えられるぞ。
Startは、ちょっと18禁っぽく、してみました。
この文章の責任は、すべて発注したねこ鳩さんにあります。
僕しーらないっと。(すたこら) 何もかも捨てたんじゃなかったのかよお!
こめどころ
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