朝、目が覚める。
隣に当たり前のようにある葛城ミサトの白い裸身。
そっと、乳房に手をやるとひんやりとした果実のような感触がある。
股間に手を差し入れる。まだ残っている昨夜の睦言のあと。
ミサトの性器にはまだぬるぬるとした痕跡が残っている。
それとも明け方のあたらしい湧出か。
指を更に深く沈ませて膣壁をなで上げると、じわりと新しい泉が湧きあがってくるのが分かる。
夜の疲れでぐっすりと眠り込んでいるミサトが寝返りを打つ。
その脚を広げると、大きく膨張した自分を一気に濡れそぼった膣孔の中へ突き入れる。
ぬるっとした感触と一瞬の抵抗の感触を突き抜けて一息に奥の奥まで貫通させる。











第六話
全てを所有する日々





「はっ、あああああっ!な、なにいっ?」

悲鳴とも嬌声ともつかぬ声を上げてミサトが跳ね起きる。だが下半身は固定されて
すでに身体の中心には杭が打ち込まれ、貫かれている。

「ああっ、…は、なにするのよう?」

加持は何も答えず激しい抽送を開始する。
たちまち溢れ出す愛液がミサトの形のいい尻を濡らしていく。
膝を立てて逃げようとするのも許さないで、激しく突きつづける。
ミサトの白い肌がたちまちピンク色に染め上がっていく。
熱い吐息が小さな口から吐き出される。

「ああっ!」

「はあっ」

「うんんっ!」

加持の律動に沿って紡ぎ出されるミサトの反応が次第に次第に大きくなっていく。
身体のピンク色が次第に濃くなっていくのにミサトは気づいていない。
昨夜の余韻が残っている身体はひどく感じやすいままだった。
どくん!どくん!どくん!どくん!
ひときわ大きな律動がミサトの身体を貫かれたところから脊髄を駆け抜けていく。

「ああっ!! いやっ!へ、へんになっちゃううう。」

たまらなくなって、悲鳴を上げるミサト。
加持は、その上に覆い被さって身体の下から左の乳房を揉み上げると同時に
右手は彼女の敏感な芽を挫き続ける。
あっというまにミサトは一回、二回、絶頂に上り詰めてしまった。
ミサトはもう、半分泣き声になって哀願するように叫ぶ。

「加持くん! だめ、だめえ!もう、もういっちゃった!もういっちゃったから、止めてぇ!」

「まだまだ。つづけていってもらう!」

「そんな!うっ!あああん!だめ!ああああああ!だめええええ!」

ミサトの泣き声は可愛い。
かぶりを振り、奥歯をかみ締め、何とか声を出さないようにこらえようとする様も、
男にはたまらない。そして耐え切れなくなって涙を流しながら吐き出される嬌声。
くちびるから糸を引いてたれる唾液が敏感なミサトの身体の中を駆け回る性感の深さを示している。

「どうだ、葛城。満足かい?」

ミサトはもう答えられないでいるようだ。
ひいい、ひいい、ときこえる激しい呼吸音と涙とよだれでぐちゃぐちゃになった顔を必死で
縦に振っている。しかし加持の愛撫は一向にその手を弱めてはくれない。

加持はミサトの身体を引き起こすと結合点を中心にしてこちら側を振り向かせ、自分の足を
ミサトの正座した形になった脚の下に滑り込ませた。
向かい合ってミサトは加持に馬乗りになったような形だ。
加持は両方の乳房を両手で揉みながら自分の腰を跳ね上げた。ミサトは自分の体重で貫かれたような形になり、調整ができなくなって、より深い結合を強いられる形になった。
さらにそのまま、何回も絶頂を迎えさせられるミサト。
そのたびに叫ばされ、哀願し許しを請うが無視されたまま、次の絶頂を迎えさせられるのだ。

「あっ!あひい…、ゆ、許してええ、加持くうん…。」

ミサトは、朦朧とした頭でかすれ声でもう数も分からぬまま、哀訴する。
加持が、にやにやとほくそえむような顔で立て続けに跳ねあげると、突然ミサトの身体が弓なりに反りあがった。

「あ、あああああああああああっ!!」

そのままミサトはくるん、と半回転してベッドに倒れ込んだ。
身体が細かく震えている。いつものぱっちりとした目は半分伏せられ、
瞼も身体と同じように痙攣していた。









ぐったりとなって、正気を失っているミサトをもう一度引き起こす。
ミサトの感じやすい身体は、こうして時々オーバーロードを起こす。

「ま、おれがやったんだがな…。」

少々の優越感と征服感。女の子を蹂躪し尽くした跡の満足感。

「男ってやつは…。」

苦笑しつつもミサトの股間から立ち上ってくる自分とミサトとの混合した愛液の香りが
嗅覚を刺激すると、再び男のものが勢いよく屹立してくる。

「しょうがないな。」

ミサトの身体と両足を後ろから抱え上げるとベッドの端で、男根の上に膣を重ねあわせて
ゆっくりと刺し貫いた。

「う…。ん。」

ミサトがうめきごえをあげる。
正面の鏡に後ろから男に抱えあげられたまま貫かれている姿が映し出されている。

「あ…、いやあ。」

もうろうとした視界に入ってきた刺激的すぎる自分の姿からミサトは反射的に顔をそむけようとした。

「おっと、だめだよ。しっかり見なくちゃ。」

加持の指がミサトの顔の下半分を包んで無理矢理鏡の方を向かせる。

「だって、いやっ、ばか!」

抗議しようとしたとたん激しく唇をふさがれた。

「ん、んーん。」




ミサトに、ぼんやりとした意識が戻ってきつつあった。
ゆっくりと、ベッドのスプリングを利用して再び律動が始まった。
たちまち突き上げてくる快感。性器を出入りする男根の鈍い感触。
揉み上げられる乳房の感触。波のように内臓の中を広がっていく快感。
そして目を開くと、大きく足を開いた自分の性器が映し出され、その中に考えていたよりも
ずっと太く長い、くろぐろとした男の性器がぬらぬらと光りながら出入りしている。
それに対して余りにも小さくきゃしゃな、白い自分の身体。

「もっと大きいと思っていたのに。」

上半身も下半身も加持の身体より二周りは小さい。細くて折れそうな腕。細い腰。
わしづかみにされて押し広げられている大腿部さえ、加持の大きな手に比べると白樺の枝の
ように細くはかなげに見える。

その中で男と戦っているのは乳房と性器だけのようだ。

余りにも哀れで、涙が出てきそうなありさまだった。

が、しかしそのように支配されている自分、
無理矢理男に服従を強いられているように見える自分への
深い喜びを意識する。

鏡に映る屈辱的な姿をうれしいと感じる自分はいったいなんだろう。

「あああつ!!は、はああん!」

快楽が自分を苛んでいる。膣を貫かれ、クリトリスをくじりまわされ、性感のままになって
のけぞり、叫び声を上げ、男に許しを請うている自分。
全身が性感帯のようになって、男を求める嬌声を上げ続けている自分。

「加持、加持!もうだめええ!ゆるしてえええ!」


身体の中を激しく駆け回っている快感。貫かれている喜び。
抱きしめられ、激しく愛撫されている充実感。

これは?

「いやん!やあああん、やん。ああああうっ。」

これが、愛?

私が求めて止まなかったもの。

加持に私が求めたもの。

加持に私が賭けたもの。



うれしい。うれしい。うれしい。うれしい。

愛されている自分。
愛を手にできた自分。
わたしも。


ワタシモカレヲアイシテイル





「あ、あああああああっ!!」

「加持くん、もうだめ!もうだめええ!」

「 いっちゃう!いっちゃうよう!」

「 またへんになっちゃうう! やああん!」

「 愛してる、愛してるうう!! あうっ、ああうっ!」

「もっと、もっと、 もっと全部ちょううだい!!」


はしたない言葉を叫びつづける自分。
身体がどろどろに溶けてしまったように感じる。
溶けた中にわたしの性器と彼の性器だけが残っているよう。
これが、愛?
これがわたしの中心に残ったもの?
わたしの寂しさの根源。
わたしの喜びの根源。


「葛城っ!いくぞっ!!」

「来て! 来てっ! 全部出してっ!」

「うおおおおっ」

「あっ、あああああああっ! もっと!もっと! あああああああっ!」


子宮が収縮する感覚が分かる。
男の精を残らず吸い取ろうとする女の本能が下半身には残っている。

激しく射出される加持の精液を熱く感じる。
それに呼応して思いっきり収縮するわたしの子宮。
加持の精液を吸い上げようとする。
ああ、身体の全てが性器になってしまったよう。
わたしの身体は今、加持の精液のにおいしか、しないに違いない。






二人は、完全に一つになった後、汗でびっしょりになった身体を抱えあいながらベッドに倒れた。




「すごかったね。」

まだ、息を弾ませながらミサトは加持を見つめた。

「ああ、すごかった。葛城の身体はよく弾むな。よく反応するし。かわいいぜ。」

「やだ!いじわる。」

「いじわるじゃないさ。いい声なんだ。君の声は。」

「なんの声よぉ。」

「だから、あのときの、いや、いあや、駄目になっちゃうぅ、って時の・・。」

「バカッ!馬鹿馬鹿馬鹿!何反芻してんのよお。」

ミサトは真っ赤になって、ばふばふと枕で加持をたたいた。

「ねえ、加持い。」

加持の顔のよこで頬ずえをつく。

「なんだい。」

「わたしの事、愛してる?」

「愛してるさ。」

「ほんとうに?」

「ほんとうに。」

ミサトはにっこり笑うと加持の脇の下に自分の鼻先をぐりぐりとこすり付けた。

「あ、なんだ、くすぐったい。」

「いいの!」

ミサトは此れが幸せなのだと感じた。

「いいの!」
挿絵



二人はこの時、お互いにすっかり相手のすべてを所有していると信じていた。



















第六話 全てを所有する日々 終り****************************************






裏ですから、裏らしくしなければならない、というわけでもありませんが。
今回は18禁ですね、鳩さん。
結ばれた跡の怒涛の進撃を若さに任せてやりまくっている時期ですね。
反面、真剣に愛してれば愛してるほど、此れが愛か?と悩む時期でもあります。
若者は何でも悩むんだけどね。悩まないやつよりはずっとマシでしょう。
わたしはけっして18禁得意じゃありませんので、ここはこういう表現の方がリアルとか
感じるとかいうアドバイスありましたら掲示板にお寄せ下さい。
一般に、18禁SS、当HPではLMKと称しておりますが、LASやLRSに比べると
対象年齢が高い分だけ自然な営みとして恋愛にこういうシーンがついて回っちゃいますね。
それだけに、気恥ずかしいのか反応も少ないですし、感想も少ないです。
読んでる人いるのかな。

匿名で、読みました。だけでもいいですから反応を下さい。

さて、次回は。どうもまだ18禁が続きそうですね。
こめどころ



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