第27回 リングにかけろ
今更、説明不要、史上最強の姉の登場です。この作品がまだ正統派「ボクシング漫画」
の形態を保っていた頃の、最重要人物です。
しかし、「亡き父の遺志を継ぎ、世界を目指す姉弟鷹」というスポ根路線が
連載当時ですら既に旧い概念となりつつあるなか、「リンかけ」は変貌を遂げてゆきます。
それが、ジャンプ黄金時代の偉大な礎となったのは疑うべくもありませんが、
結果的に菊姉ちゃんの登場場面が減ることにつながってしまいました。
現在連載中の「リンかけ2」での扱いもひどいもの(亡くなった?)ですし、
ファンとしては寂しい限りです。
それにしても、女子ボクシングが認知されつつある現在、亡き父のボクシングセンスを
受け継いだ姉と、それを応援するダメ弟のドラマ、なんてのも見てみたいですね。
集英社・ジャンプコミックス
「リングにかけろ」1巻
車田正美 著
1978年1月31日 第1刷発行
定価360円(税別)
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