やさしさ

PRESENTED BY 咲徒

















「ん・・・・ふ・・ん・・・・」
暗い部屋の中にミサトの甘い息がもれる。
「ミ・・サト・・」
「ん・・あぁ・・・加持・・く・・んん・・・・・・」
「わ・・私・・もう・・」
「俺・・も・・」
「んん!!」
「ああー!!」

ミサトは愛し合った後加持の腕枕で寝るのが好きだった。
加持のぬくもりが伝わって気持ち良くて。
やさしく包み込まれているようで

加持はやさしかった。
私がどんなわがままを言っても、加持を困らせても、いつもやさしくしてくれた。
その時ほしい言葉をくれて、その時してほしいことをしてくれて・・・・。
もちろん私を抱く時もやさしくて・・・・。(ちょっち荒い時もあるけど・・・・)
やさしくてやさしくてやさしくて・・・。

ワタシノタメナラナンデモシテクレルカモシレナイ
ーナンデモ?ー

ワタシノタメニシンダリスルノ
ワタシノセイデ・・・・
ーワタシノ・・・・ー

オトウサンミタイニ・・・
ワタシヲノコシテ・・・
ワタシノセイデ・・・・
死・・ヌ・・・ノ・・・・

イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ ヤダ ヤダ ヤダ ヤダ ヤダー!!!!!



「・・・サト・・」
「・・ミサト・・どうした」
「えっ・・・」
「お前うずくまって震えてたぞ・・・っておい!何泣いてんだよ。どうした?」
ミサトの目からは涙がとめどなく流れていた。
「加持くん・・・」
「ん・・・」
「もし、私が死にそうで・・加持くんが死ねば・・私が助かるっていったらどうする?」
突然そんな質問をされ、加持は少し驚いた顔をしていた、でもその顔はふっとやさしい顔になった。
「そうしたら、きっと俺は君を助けようとするだろう・・・・」

ヤッパリ・・・オトウサントオナジ・・・・
オナジ・・・・カジクン・・・・・
カジクンモワタシカライナクナルノ・・・・・

「でも・・・・」
加持は話をつずけた。
「葛城が死ぬことを選ぶなら、俺は助けない。そして俺もいっしょに死ぬ」
「えっ・・・・・・・」
「もう葛城を離さないって決めたから・・・・。もう葛城の苦しむ姿は見たくないから」
「加持くん・・・」
ミサトは加持に抱き付いた。
うれしくて、うれしくて。

(加持くんはお父さんとは違う、加持くん・・・)
(もう私は一人じゃない。幸せになるんだ。加持くんと・・・)

そして加持くんはまた私をやさしく、やさしく抱きしめてくれた。








どうも!!
咲徒です。
またへぼい小説を書いちゃいました。
いちおう、加持が死んだと思いきや生きていて、普通に暮らし始めたての頃って感じです。


優しさが滲み出てくるようなそんな雰囲気の小説の投稿ありがとうございました。
こういうのはおぢいちゃんにはもう表現できませんでなあ(よぼよぼ)
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