「あつい〜〜。酸素が吸えない〜〜。加持い何とかしてよう。」
「そんこといったって、もうこれ以上脱ぐもんもないし・・・。」
室内温度37℃。セミすら鳴くのをやめた日の午後。
「あ、私まだこれ脱げる。」
いきなり薄いパンティに手をかけるミサト。
「あっ、やめろ馬鹿!誰か急に入ってきたらどうすんだよ。」
「加持だって縞パンいっちょうじゃない。それより見苦しくないわよーだ。」
「なるほど、じゃない!先にブラを取る方が普通じゃないのか?」
「いやよ!その方がみっともないもん!」
「俺がランニングだけ、だったらどうする?」
「そりゃ醜いわよ、いい?ぶらぶらする方がみっともないの!だからブラが後なの!」
「いや、確かに男はぶら下がった上に伸び切って見られたモンじゃないが・・・、パンティをぬぐなって!」
加持との討論に終止符を打ったつもりのミサトはまたしても脱ごうとする。
「やめろって、頼むからそれだけはやめろって。」
「加持って、パンティにフェチする人なの?」
「馬鹿言うんじゃないよ!」
「えーいっ!!」
脱ぎ捨てたものを蹴り上げるミサト。
「ごくっ。」
「・・・あ。見え・・ちゃったかな?」
じりじりと近づく加持。
「あ、あの、暑いしさ、やめよ。みんな起きてる時間帯だし。ね?」
「涼しくしてやる。」
「え?」
「葛城を涼しくしてやるって。」
加持は縞パンを脱ぎ捨てる。もうオールグリーン発進準備完了である。
じりじりと後ず去るミサト。
加持は、いきなり冷凍庫から氷を取り出した。
バラバラと飛び散るアイスキューブ。
「なに?これで背中をってわけ?」
ニヤリ。薄気味悪い笑いを浮かべる加持。
「うおうっ!」
「きゃあ(笑)。」
加持のからだの下に押え込まれるミサト。
加持の指があっという間に的確な攻撃を加えてくる。
たちまち、ピンク色の吐息を吐き出すミサト。
「あっ、やあん。」
加持は黙々とと愛撫を加えつづけ、ミサトは耐え切れずに悲鳴を上げる。
「あっ、ああっ!!」
するすると、加持の身体がミサトの下半身まで下りていく。
いつもの舌の感触がまざまざと蘇り、耐えられなくなる寸前のミサト。
あの感触を思い出すと耐え切れなくなってしまいそうなのを、歯を食いしばってこらえる。
その瞬間。
「あ、ああつ?!加持っ、なにしてるの?」
ふるふるふるっと身体に他律的な痙攣が走る。
加持の舌が口に含んだ氷をミサトの身体の中に押し入れたのだ。
それはまったく経験したことのない感触と、感覚だった。
また、もうひとつ。
「あ・・・う・・・。」
それはまったく経験したことのない感触と、感覚だった。
その中に加持が押し入ってくる。
「お、お、ひゃっこい。(にや)」
いつもと違う感触にミサトは溜まらず身も世もなく大声を上げた。
「あ、あ、加持、加持、かじいいっ!!」
身体の芯からの冷たい感覚と、極上の快感がミサトの意識を高くほうり投げた。
ミサトは、高い空と雲の上をふわふわと漂って、容易に下りてこれないままだった。
半分気を失ったようになったまま、半目で転がっているミサト。
汗だくの加持。
「た、たまらんなこりゃあ。少し頑張りすぎたか・・・。」
加持はたまらなくなって名ばかりのシャワールームに駆け込み、生ぬるい水を頭からかぶった。
おしまい
8月の上旬の無茶苦茶暑い時期に掲示板に寄せて頂いたこめどころさんのSSです
掲載遅れてすみませんでした(平伏)