普通二輪限定解除審査への道


免許証  さて普通二輪小型限定を取得してはや3ヶ月、いよいよ400ccまでの バイクが乗れる免許「普通二輪(限定なし)」にステップアップするため限 定解除審査を受けることにしました。
 以前の運転免許制度では自動二輪は大型・中型・小型とすべてを含んでい たので限定解除というと大型二輪という考えが強いのですが(今もそう思っ ている人が多い)現状の免許制度では普通二輪小型限定の限定を解除すると 言うことになります。また普通自動車なんかでAT限定をMTも乗れるよう にするというのも限定解除になります。
 話がそれましたが元に戻しましょう。さて本当だったら二俣川試験場に限 定解除審査を受けに行っても良かったのですが。現在は教習所でも限定解除 審査を行っており。わずか5時間の技能教習と卒業検定を受ければ良いので す。価格も4万円以下と破格なので二俣川試験場で10回試験を受けると思 えば安いものです。

情報収集

 行くと決まったらまずは情報収集です。うちの近くにある厚木中央自動車 教習所のホームページがあるのでのぞいてみます。速攻で最短時間と価格表 というものを見る。限定解除審査の場合だと31000円かかるとのこと。 まあ払えない額ではないので早速出向き申込用紙とパンフレットをもらって きた。
 ちなみに、ここの教習所は卒業後ほかの免許を取得するときには入学金が 半額になるそうで。普通免許を取得するときにちょっと役に立ちそうだと 思った次第であります。

入校

 高校生の頃からの教習所のイメージですが。「予約がめんどくさい」「 指導員の態度が横柄」などというマイナスイメージが強く。車の免許を取り に行かない理由だったりします。そういうイメージが強くあるものの。どう せ5時間だと腹を決めてパンフレットと申込書をもらってきました。
 平成12年6月27日に申し込みに行ってきました。パンフレットだと入 校式があると記述してありますが実際に行ったらバイクの審査の場合は入校 式はないそうです。
 持っていくものは。事前にパンフレットと一緒にもらった申込用紙・免許 証・印鑑・入校に必要なお金です。ちなみに料金の方は入校時に最低限必要 な9000円と消費税。そして1回目乗車の料金3000円です。でもちょ うど手持ちのお金があったので5時間の教習代と検定料金など一括して払っ てしまいました。32550円。
 入金が確認されると次は第1回目の教習の予約を入れます。ここの教習所 では通常1人の指導員で2人を指導しますが。1日目の教習は指導員とのマ ンツーマン教育になるので窓口で予約をすることになり。それが終了しない と2.3回目の予約が取れません。
教習車

技能教習

 5時間乗るだけなので比較的楽な教習です。ただし限定解除審査なので基 本的にはもうギアー車には乗れることを前提としていますので注意が必要で す。
 また教習所では下記の運転教本の内容に沿って教習が行われます。教習生 証に書かれる実施項目は数字で書かれるのですが教本の内容になっています。
教習生証 教本
2000年6月29日
 1回目の搭乗。天候が不安定な日が続くもこの日はちょうど晴れていた。 まったく暑いくらいだ。この日は教習所自体始めていったのでドキドキもの です。メンバーカードを機械に差し込むと教習カードが勝手に飛び出てくる のでそれを取ります。次に配車券をやはり機械にカードを差し込んで受け取 ります。それを持って2輪待機所へ向かいます。
教習車
 教習5分前になると受付が始まります。教習カード一式を指導員に渡して 話が始まります。いよいよ教習開始です。マンツーマンなので指導員と2人 乗りをして教習所の隅っこの方へ向かいます。ちなみにバイクはヤマハのX JR400でバイクの構造(スイッチとか)の説明を受けて実際にバイクが どのくらい重いかを試されます。バイクにまたがってバイクを左に傾けます (指導員が車体を持っている)。どのくらいまで踏ん張れるかを体感するの ですが10度くらい傾いたところで重くなったので「もうやめてー」と言っ てしまいました。それと同じ事を今度は右に倒してやるがこっちも重すぎ。
 それが終わると次はバイクのメインスタンドかけです。通常教習ではサイ ドスタンドしかかけないのですがやはり免許を取る以上はできないとまずい とのことでやらせているようです。さてこの練習は小田原に住むZX9氏の 大型バイクCB1100で練習させてもらったのでその要領でやってみる。 右足でスタンドのテコの部分を踏んで左右設置を確認して踏みつける。おお 1100CCと比べるとスゲーカリーと余裕で持ち上げられました。
 いよいよ次がバイクを倒して起こす事です。腕っぷしにはあまり自信がな いのでやりたくない。実際に7年くらい前かなー会社の先輩に言われて中型 免許うんうんという話になりじゃあ俺のバイク起こしてみなと言われてやっ てみたが起こせなかった経緯が。いよいよバイクが倒されます。エッジガー ドをつかんで体をバイクにくっつけて持ち上げたら比較的簡単に持ち上がっ た。指導員いわくこれは比較的軽い車体だとのこと。次は反対側に倒れた場 合の対処方法や。坂道などで起こす場合はギアーを入れておけば楽だと言う ことを口頭で説明を受けて終わった。
 次はバイクを押して歩くことです。8字型のコースを使用してバイクを押 して歩くのですがこれが暑いの何のまさに地獄。終わったと思ったら次はバ ックでバイクを押して指定された場所まで持っていきます。うーん400C Cクラスだとやはりバイクが重いです。こんなのがエンストして押して歩く 事を考えるとゾッとします。
 基本はそこで終了。次に2人乗りして教習所外周を走ります。ここは優先 道路だとか。対向車がきたときはどうとか。障害物のよけ方などここの教習 所のルールを教えてもらいます。
 一通り終わったところでいよいよ単独搭乗です。今教わった外周を走れと のことでぐるぐる回る。ここでギヤーは何速がいいとかコーナー前はどうと か指導を受けて教習は終わりになりました。
 教習カードにはんこをもらい次の予約を入れます。翌日取れるとのことだ ったのですが、仕事の関係から7/4に2時間連続で予約を取った。
 あ・・・ちなみに最初にあった教習所の怖いイメージというものは初日で 吹っ飛んでしまいました。確かに教習中は眼光鋭く課題の所でチェックして いますが、どの指導員も取っつきやすいです。

2000年7月04日
 2.3回目の搭乗です。いよいよ本格的な教習が始まります。2回目は課 題走行を中心に行っていく。一本橋・スラローム・クランク・S字を繰り返 しをほかの教習生とやっていく。一本橋からやるが小型に比べるとバイクが 重いので安定している。でもスピードが良くわからなくて結局一回目は時間 がダメだった。そのままスラロームだが適当にやってみたが時間はクリヤー しているからそれ以上早くする必要はないとのことだった。そのまま8字型 をS字に走りクランクです。2速でクラッチを切りながらやりましたがうー んこんなものかなーと実感。2周したところでもうできているから坂道発進 も取り入れてやっていてとのことでほかの練習生よりちょっと進んだ。
 でも今日のバイクはローギアに入れるのがめちゃくちゃ堅く、ローに入れ たつもりがニュートラルだったりしてサイテーだった。そのまま1時限が終 了。
教習車
 10分ほど休んで3回目の搭乗です。次の時間はコースを覚えて周回する ことです。これが1号コースとのことで2周したところであとは勝手にコー スを走っていてとほったらかしにされる。でも課題の所ではほかの練習生の 指導員がいるのでちょと気になった。さっきのバイクとは違いこれは順調で ギアもすんなりだし快適快適。乗るのに余裕が出てきたせいか。クランクや S字では2速だとアイドリングだけでバイクが進むことを発見してしまった。 恐るべし400CCのトルク。
 結局この時間は1号コースを周回していて終了。みきわめも兼ねていたよ うでみきわめに確認印が押された。
 帰り際に予約を取ろうとしたら翌日に連続して2時間取れることが判明。 速攻で予約を入れて帰宅しました。

2000年7月5日
 最初に1号コースを走り。その後に2号コースなるものにチャレンジ。 昨日の夜マップで覚えたものの1号コースと混同してしまうまく走ること ができません。結局最初の1時間は2号コースを完璧に回るように指導さ れました。
 そういえば7/4に同じ時間に教習を受けていた37歳のおじさんがい たのですが一本橋ができなくずーっと1段階をやっているとのこと。教習 カードにはかなりはんこが押してありかなり時間オーバーしているようで す。やはり今日もきていましたがうまくできていませんでした。まあ教習 所ではそういうところを教わるところなので今のうちにみっちりやり路上 で事故起こさなければいいんですがね。あとおばさん(たぶん20代後半 から30代じゃないかな?推定です)なんかもきていたのでふーんおばさ んも免許とるんだーと感心する・・・って自分もこの時点で28歳なので 若い人からすれば充分おじさんなのかもしれませんね。
 次の1時間は1号コースと2号コースを周回していろとの指示。1号コ ースはばっちりなんですが。やはりまだ2号コースには自信がなかった。 結局最後の最後に道順を間違えてしまったのですがここで教習終了。コメ ントとして次回は卒業検定なので家でコースをしっかりと復習してきなさ いと言われた。
 さてここの教習所では検定を木・土・日曜日の3日間行っている。さっ そく翌日の6日に予約を入れた。


参考 教習で行われた内容
1段階
1時間目 (1)安全な運転の前提として、エンジン停止状態における取り扱いができる。
     (4)各種のブレーキ操作ができるるる。
     (5)正しい操作手順で発進と停止ができ、バランスが崩れたときの対処のしかたを理解する。

2時間目 (11)直線路を安全にバランスを取り走行できる。
     (12)曲線路を安全にバランスを取り走行できる。
     (15)上り坂および下り坂での停止や発進が安全かつ円滑にできる。

3時間目 (15)上り坂および下り坂での停止や発進が安全かつ円滑にできる。
     (16)みきわめ確認

2段階
1時間目 (4)交差点とその付近に対する気配りができ、安全な速度と方法で通行できる。
     (5)交差点とその付近に対する気配りができ、安全な速度と方法で通行できる。
     (6)交差点とその付近に対する気配りができ、安全な速度と方法で通行できる。
     (11)安定した急制動ができ、速い速度の危険性を理解できる。
     (14)道路での運転を想定し、道路や交通の状況をすばやく確実に認知し、安全で快適な運転ができる。

2時間目 (14)道路での運転を想定し、道路や交通の状況をすばやく確実に認知し、安全で快適な運転ができる。
     (17)みきわめ確認

検定

 教習が終了するといよいよ検定が始まります。通っている厚木中央自動 車学校は木・土・日曜の3日間検定を行っています。教習所によって検定 が毎日あったり曜日が違ったりするのでその辺は確認してください。

2000年7月6日
 検定日は朝の9時に教習所に集合になります。正直言って緊張の嵐でし た。気分的には小型限定で二俣川試験場を走ったとき以来のような気がし ます。
 教習所入りすると検定は大型二輪1人と中型1人の2人だけ。試験前に 梅宮達夫に似た試験官が入ってきて試験の概要が説明された。コースは1 号コースとのこと。
 9時50分に2輪発着場に入る。最初に大型の検定から始まる。ここで は試験官が別のバイクで後方を付いて採点をしている模様。大型の試験を 眺めつつ自分の順番になるのを待つ。
 大型の試験が終わりいよいよ自分の番です。外周コースをぐるっと回り 踏切・課題走行・急制動・坂道発進・と課題を順調にこなしたがスラーロ ームで進入角度が甘く最後のパイロンが飛んでいくのが見えました。そこ で一旦試験中断となり無線越しに文句を言われじゃあとりあえずその先も やってと言うことでクランク・S字・一本橋を行い試験終了。
 発着場からトボトボ帰るときに、結構おじさんの2輪指導員に声をかけ られた。このおじさん指導員にも1.2回教わったこともありパイロンを 倒してしまったことを話すと。他のは良かったじゃねーかー。なんで急い で通ろうとするんだーと言われてしまった。しょうがないから次は気おつ けろよアドバイスを受ける。
 課題ができなかったので当然減点100。でも二俣川試験場と違いそこ で試験終了でなかったのでまあ練習ができたと思っています。大型の人は 受かったようです。後日検定補習1時間という事で予約を入れて帰宅した。

2000年7月11日
 検定補習です。仕事の関係上ちょっと時間があいてしまいました。この 日は先日のおじさん指導員もいました。おおー今日はちゃんとやれよーと 言われ課題に力を入れて練習を行った。
 この日は教わった指導員にもう一人1段階の人が付いたので自分はほぼ 放置されながら課題だけを延々とやる。スラロームではどのようにしたら 楽に行けるのか?またかっこよくいけるかをチャレンジしてみた。
 ラスト30分ほどでコースに沿って練習を行いこの日は終了となった。 検定の予約を入れるが水曜日だとばっかり思っていたので仕事の日に検定 が当たってしまった。

2000年7月13日
 12日の夜より夜勤だったのですが会社に都合を話して13日の午前2 時で半休して帰る。しかし寝れたのが結局午前5時最悪です。起きたのが 7時ですから3時間しか寝ていません。いよいよ時間になったので教習所 に出向くと今日は6人と多い。しかも全員中型だった。
 前回のごとく梅宮達夫に似た試験官が入ってきて試験の概要を説明した。 前回と違い緊張を和らげるためかギャグが多用されていた。試験はトップ バッター。コースは2号コースとのこと。
 いよいよ検定開始です、乗車してすかさず出発。前回の指摘事項であっ たコーナーでのスピードに注意と言うことを思い出してコーナーではなる べくブレーキで減速して曲がるなど意識して走る。自分でも前回に比べる と全然リラックスしているのがわかる。課題の坂道発進・踏切通過・指定 区間走行・急制動と順調にこなしいよいよスラロームです。前回の点を反 省しゆっくりでいいからとっとと通過してしまう。その後S字クランクと 続き最後に一本橋を通過。そのまま発着場に向かうが途中の2輪格納庫の 所に、ズボン裾に止めてあったバンドが落ちているのを確認して発着場に 到着。バンドはやはり外れていたらしい。
 暑いので早めに待合室に戻る。この日は6人と人数が多いので待たされ る時間の長いこと。結局結果発表まで11時30分まで待たされることに なる。結果発表では全員合格でした。自分はスラロームの時間が1秒足り なくて減点と交差点の左折進入1箇所。で減点になったようです75点。
 このあとは卒業式をやるとのことなのですが、14時にならないと証明 書ができないとのことで再び待つことに。このまま家に帰ったら間違えな く寝ちゃうよ。そのままバイクで宮が瀬方面に行き林道を走って戻ってき たところで時間になった。
 卒業式と言っても大したことをやるのではなく。証明書を渡され話を聞 くだけのようですが。自分以外は学科試験を受ける人のようで、ここから 先は話が違うから審査はもう帰っていいよーとのこと。何か小特取りに 行った時みたいですね。でも早く帰れたからいいやー。
 待合室から駐輪場に向かうときにバイクの教習が始まっていた。その中 に先日のおじさん指導員がおり自分の横を走っていきます。こちらを発見 してすかさずガッツポーズを送ってくれました。こちらからも手を振って 合図しておきました。本当最初の教習所のイメージというのがばかばかし い。何か大型二輪もここの教習所なら受けたい衝動になりました。

免許交付

 仕事と土日が重なってしまい二俣川試験場に行くタイミングがずれてし まいました。土・日・月と休みだったので仕方がないので月曜日に試験場 に行く。
試験場電光掲示

相鉄線に乗るのも何か久しぶり。朝7時に家を出発して試験場に 着いたのが8時10分頃。まずは証紙売場で手数料の1700円分の証紙 を購入し書類に張り窓口Aに提出をする。
 受付で10分くらい時間がかかると言うことで待っているがこの10分 の長いこと。でもどう見ても10分を越え20分経った頃に永六助に似た 係員から呼び出しを受けてA窓口の裏に行く。
 ここで免許証の裏に普通二輪限定解除のはんこを押された免許証が出さ れ。もし普通二輪乗っていて何か言われたら裏を見せて説明してくれとの 事で免許証を受け取ることができた。晴れて限定解除をした瞬間でありま した。

かかった費用 2000年7月現在

教習所入学金 8000円
写真代 1000円
技能教習料 18000円 内訳:6回乗車 単価3000円(補習1回含む)
卒業検定受験料 10000円 内訳:2回受験、単価5000円
卒業証明書発行 2000円
免許交付手数料 1700円新しい免許は交付されない
合  計 40700円教習所では別途消費税


写真解説

1枚目の写真 ご自慢の免許証。普通自動二輪限定解除の文字が熱い
2枚目の絵  教習所の悪いイメージ。横柄な態度で怒られているところ。
3枚目の写真 教習所の教習生証。入金状況や教習内容などが書かれている
4枚目の写真 運転教本。教習所ではこの内容に沿って教習が行われる。
5枚目の写真 厚木中央自動車学校の教習車と同型車。
6枚目の絵  一本橋を余裕で渡るところ。実際こうはやりませんでしたが。
7枚目の写真 二俣川試験場のA窓口

さし絵協力:さし絵:K.SUKE氏  情報連絡:ドツボ氏  ...TNX

もどり

変更来歴
2000年07月23日 新規公開