技能講習フォークリフトへの道
フォークリフトを操作するのには、1t未満のフォークリフトの 場合特別教育を受け、1t以上のフォークリフトを操作するのには、 労働局で認定された会社の技能講習を受けなければなりません。
なお路上を走行するのには小型特殊登録なら小型特殊免許以上が 必要になり、大型特殊登録であれば大型特殊免許が必要になります。
自分は会社でフォークリフトは使っていませんが、万が一のこと を考えるとフォークリフトの資格だけは欲しかったのですが、免許 がなかったので金額の問題と、仕事の休みの都合などから行くこと はできませんでした。
2004年2月18日に大型特殊免許が取得できたこともあり、 安く取得できそうだったので行って来ました。
情報収集
フォークリフト技能講習は下記の図のように、持っている資格・ 実務経験によってコースが分かれています。気になる講習時間は。
11時間(2日)
大型特殊免許所持者
普通免許所持者で1t未満特別教育後実務経験3ヶ月以上
15時間(2日)
免許なし、1t未満特別教育後実務経験6ヶ月以上
31時間(5日)
普通免許所持者
35時間(5日)
免許なし、実務経験なし
注意:11時間コースは、1t未満の特別教育を受けた後に、実務 経験を行ったという事業主の印鑑が必要。地域によっては事業主の 印鑑と共に、1t未満フォークリフトを保有しているという証明とし て特定自主検査簿のコピーも必要なところもあります。
今まで行きたかったのですが、上記の表通り免許がない場合5日 間も通わないとなりません。今回大型特殊免許が取れたこともあり 2日間で済むんだったらいってみるかと行って来ました。
神奈川県周辺では、三菱キャタピラー(相模原)・石川島播磨重 工(綾瀬市)・コマツ(川崎市)などがあります。ここはいずれも インターネットで情報を発信しているので日程や予約などもネット で取ることができます。
今回選んだのはインターネットで日程と予約が取れた、三菱キャ タピラーの教習に行って来ました。綾瀬市の石川島播磨重工のは会 社の休みと合うものがどの教科も全くないのであきらめました。
学科(第一日目)
2004年2月28日に学科を行ってきました。8時15分に受 付開始とのことで早めに家を出発する。しかし思ったより家から近 く7時45分には教習所に到着していた。
教習所にはすでに10人程度人が来ていたが、教室には誰もいな かったので前の方に座席を陣取った。
8時15分になってやっと説明が始まった。自分はさっさと済ま せたかったので一番最初に受付を行った。みんなが持っている書類 をのぞいてみてみたがほとんどの人が実務経験を示す会社の印鑑が 押してあった。今回のフォークリフトの教習は11時間・15時間 コースのみなので大特免許か、実務経験がある人のみの受付になっ ている。
9時になってようやく学科開始。フォークリフトの基本というこ とでフォークリフトの種類・部分名称・銘板の見方などを教えても らった。うちの会社で主に走っているフォークリフトはカウンター バランス式っていうんだーと今まで知らなかったことが分った。
あと情報として、神奈川県では11時間コースは、普通免許とフ ォークリフト特別教育資格。そして3ヶ月の実務期間の証明を事業 者が印鑑を押せば受けることができますが、1t未満のフォークリ フトの出荷台数は100台中5台もあればいい方で。実務期間を認 める印鑑も実際に乗ってもないのに押しているケースが多いそうで。 他府県では1t未満のフォークリフトを持っているという証明とし て特定自主検査簿のコピーを持ってないと受けさせてくれないそう です。神奈川県も今後できなくなる可能性があるそうです。(簡単 に調べましたが千葉県ではすでになっています)
10時からは荷役装置の構造・性能・油圧装置・付属装置につい てパソコンの画面を交えて講習になった。前の時間にやったフォー クの各部名称から入り、油圧装置ではオイルポンプなどについて。 また付属装置についてはアタッチメントについて教えてもらった。
11時からは実際の事故事例ということでビデオ鑑賞。しかしこ う見てみるとパレット上に乗って落下する事例がかなり多くありま した。人が乗っているのを持ち上げるのはともかく、上にもち上が っているパレットによじ登っていくヤツもいるのかと。これはかな り眠かった・・・・実際10人くらいは寝ていたんじゃないかなー。
12時から13時までは休憩。
13時から14時まではフォークリフトの操作方法と、点検の種 類などを教科書とパソコン画面をつかって講習。
14時から15時は、安全運転の心得と力学の学科をビデオをつ かって講習。安全運転の心得は常識の範囲なので特に苦労すること はないかと思います。力学は教科書では3ページですが見ていて頭 が痛くなります。しかしテストに出るところはここら辺が出るかも と教えてくれるし、用語について答えるだけなので大丈夫でしょう。
15時から16時までは物体の運動と関連法令。これもテストに 出るところは教えてくれます。
16時からいよいよテストです。出された問題は○×式で答える だけです。特に講習を聞いていれば教えてくれた内容なので難しい 問題ではありませんでした。逆にあまり深く考えすぎると間違える 可能性があります。
技能(第二日目)
2004年2月29日いよいよ技能講習。この日は曇っていて風 も強かったのでかなり寒かった。今回のフォークリフト講習は45 人受けているのとのことで4組に分けて受けることになった。
いきなり指導員が正直今までフォークリフトに乗ったことのない 人と言ったので手を挙げたが11人中自分1人だけだった・・・・ ってみんな経験者?まあ自分は大特免許だから実務経験無用だから いいんだけど。
さて技能は上記の絵のようにT字型(場所によって+型)のコー スを走ってCから出発し、A(B)から荷物をつみ取ってバックで Cに戻りB(A)に荷積みを行い再びCに戻るというもの。制限時 間は5分以内。使う車両はオートマ・ジーゼル車(教習所ではトル コンって言っていた)。
じゃあ最初に技量確認と言うことで、荷積みは行わないで、コー スを走らせてみろという。
当然受付順なので自分がトップバッター。コースは思ったより狭 い。大特で取った杵柄とばかり前進したが、こいつ思ったよりスピ ード早いぞー。なんとか前進はうまくいったが後進でかなり手間取 った。なんとか発着点に戻り逆側に行ったがかなり無理があった。
何度も切り返してようやく発着点に戻り交代。みんな経験者らし いからかなりうまいんだろうなーと思ったがみんなヘタだった。他 の人がやっているときに車体のどこに角が来たらハンドルを切るん だとか1回転半で充分に回れるんだよーと熱く語っていた。
全員が終わったところで講評として全員ヘタ、本当に乗っていた のかとはっきりと言われた。
次に実際に荷をつみ取ってやってもらうと言うことで。見本を見 せた後にやれという。順番は変わる事はないので再びトップバッタ ーあーあーまた恥かくのかー。でもさっき聞いた1回転半を意識し てやったらうまく回れた・・・・あれ荷物がないぞってみたら逆側 の島だった。赤っ恥をかいて発着点に戻り気を取り直して行ってみ る。確かにハンドルは1回転半で回ることができるやー。何とか荷 物をつみ取って発着点に戻りつみおろしに向かう。この1回転半を 意識して始めたらかなりうまく旋回できるようになった。今回はで きとしては並だったと思う。
それが一巡したところで、次は実際の現場ではいちいちサイドブ レーキををかけていたのでは時間の無駄になるというので、左端の クラッチ付きのブレーキを使っての荷役作業になる
写真解説
1枚目の写真 ご自慢の免許証。原付の文字が熱い
2枚目の写真 二俣川試験場正門付近(10年前と変わらない)
3枚目の写真 書類受付フロアーと合否発表電光掲示板
4枚目の写真 写真を撮影するために集めるフロアー(2階)
5枚目の写真 免許証交付窓口
変更来歴
2004年02月12日 原付の免許証(旧式)が出てきたので差し替えた
2000年02月27日 新規作成