第24回 はいからさんが通る
「ハイカラ」とは、洋行帰りの紳士が糊のきいた襟の高いシャツを着て気取って歩いている
のを皮肉ったことより始まった、西洋風=当時の先端文化を気どる、という意味の言葉です。
そういう意味では、女子ボクシングはまさに「ハイカラ」なスポーツといえるでしょう。
さて、我が国での女子ボクシングの嚆矢は意外に古く、
大正10年に初めての試合が行われたといわれています。
そのあたりを考証したのかどうかわかりませんが、はいからさんこと紅緒さんのボクサー姿です。
剣道なら、現役軍人の伊集院少尉と互角の腕の彼女ですから、さぞや激しい試合を見せてくれたでしょう。
(もちろん試合シーンはない)
でも、ワイクー踊ってるようですし、リングシューズはいてないし、どちらかというと連載当時(1970年代)の
キックボクシングブームを反映している様ですね。
講談社・コミックスフレンド「はいからさんが通る」4巻
大和和紀 著
昭和51年7月15日第1刷発行
定価350円(税別)
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